令和5年度の通訳ボランティア・広島市災害通訳等ボランティア研修会
学校や行政機関などで通訳を行う通訳ボランティア登録者、災害時に通訳や翻訳などを行う広島市災害通訳等ボランティア登録者を対象とした研修会を開催しました。
令和5年度については、一般財団法人自治体国際化協会の地域国際化推進アドバイザー派遣事業を活用して行いました。
日程は
2月12日(月・祝)に通訳ボランティア編
2月18日(日)に広島市災害通訳等ボランティア研編
にて開催しました。
(1日目)2月12日(月・祝)通訳ボランティア編
1日目の午前中は、通訳ボランティアで活躍されている方の体験談を挟み、地域国際化推進アドバイザーであり立命館大学衣笠総合研究機構研究員の飯田 奈美子先生よりコミュニティ通訳の分類(特に通訳ボランティアの派遣が予想される行政、教育)と分野ごとの注意点、通訳を行う上で必要となる能力や倫理観、心構えについての講義が行われました。
また、午後からは、株式会社インターグループ広島の田中妙子先生より、クイックレスポンスやシャドーイングといった通訳訓練法を使った口頭練習を行うとともに、実際の通訳場面を想定したロールプレイングが行われました。
(2日目)2月18日(日)広島市災害通訳等ボランティア編
2日目の午前中は、広島市職員による広島市の外国人市民の状況、広島市災害多言語支援センター及び広島市災害通訳等ボランティア制度、平成30年7月豪雨災害時の外国人対応状況について説明を行った上で、地域国際化推進アドバイザーであり武庫川女子大学文学部教授での吉富 志津代先生より、災害時の外国人への支援体制の在り方、阪神淡路大震災及び東日本大震災時の外国人支援を通して得た気づきなどについて講義を行った後、実際の災害時に市の関係機関で広報された内容について翻訳者としての視点による改善点や注意すべき点を考えるグループスタディが行われました。
また、午後からは、株式会社インターグループ広島の田中妙子先生より、クイックレスポンスやシャドーイングといった通訳訓練法を使った口頭練習を行うとともに、実際の災害場面を想定し、避難所の受付場面における行政職員と被災者間の通訳や外国人住民からのボランティア登録への対応についてロールプレイングが行われました。
通訳ボランティア・広島市災害通訳等ボランティア研修会は、年に1回、2~3日に分けて開催します。
令和6年度の開催については、詳細が決まり次第お知らせいたします。