公益財団法人 広島平和文化センター国際市民交流課

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Have a Chat!

広島に住む外国人が講師となり、母国の文化や広島での暮らしについて紹介してもらい、

一緒におしゃべりを楽しむイベント「Have a chat!」を、毎月対面とオンラインで実施しています。

2023年9月~2024年9月は講師が月替わりです。

★今月の「Have a chat!」については こちらから!

 

<これまでの「Have a chat!」レポート>

 

10月(令和6年10月27日(日)開催)

講師:ウォールガ-・ダニエルさん

出身:イギリス

ダニエルさんは今年8月に、国際交流員として広島平和文化センターに来られました。軽妙な語り口で、イギリスの地理から食文化まで、興味深い話をたくさんしていただき、あっという間の1時間でした。

イギリスでは、国民健康保険料の負担がなく、皆が無料で医療にかかることができます。誰もが医療にアクセスできるというメリットがある一方で、病院の混雑や順番待ちが社会問題になっているそうです。日本とは異なる医療制度に参加者のみなさんは驚いており、多くの質問が挙がりました。

また、フィッシュアンドチップスやローストなど、おいしそうなイギリス料理を沢山の写真とともに紹介してくださいました。ダニエルさんによると、日本食は様々な種類の料理を組みあわせて食べますが、イギリス料理は少ない品数でおいしいものをたくさん食べるそうです。確かに、自分の好きなものをお腹いっぱい食べられると幸せですね。

ダニエルさんは、今後もHave a Chat でお話しいただく予定です。イギリスの奥深さをこれからも教えていただきましょう!

イギリスは4つの国で成り立っています。
おいしそうなフィッシュアンドチップス!

9月(令和6年9月23日(月・祝)開催)

講師:張 宇博(ちょう うはく)さん

出身:中国

張さんは、中国内モンゴル自治区出身の学生で、大学院に進学し介護について深く学ぶために、日本語学校で学んでいます。

中国では介護の人材不足が問題となっており、少子高齢化の進む日本の介護事情が先例とされているのだそう。国をこえて大きな課題に向き合う張さんの強い意志に、参加者のみなさんは感銘を受けていました。

内モンゴル自治区の街中の看板は、モンゴル語と中国語を併記するよう法律で決まっているそうです。また、大草原が広がる一方で、ビル街もあり、単純なイメージで語ることのできない内モンゴル自治区を、たくさんの写真や動画を用いて丁寧に説明してくださいました。

お酒を飲んで体をあたためる習慣があるという話から、10代の若者もお酒を飲むことや馬乳酒という度数の高いお酒の話で盛り上がり、お酒が好きだという張さんも楽しそうな様子でした。

スライドで説明をする張さん
参加者からは、たくさんの質問がありました。

8月(令和6年8月31日(土)開催)

講師:ラベンナンジャラ ミウラ

出身:マダガスカル

ミウラさんは、マダガスカルで薬剤師として働いた後に来日し、現在は広島大学の修士課程に在籍されています。

マダガスカルはもともとアフリカ大陸の一部だったそうです。大陸から離れたことで、独特で多様な生物が住む環境となり、マダガスカルにしか生息しない生物も多いことを、たくさんの写真とともに紹介していただきました。指先程の大きさのカメレオンは、とてもかわいかったです!

また日本と同じく米食文化があり、おいしそうなマダガスカル料理に参加者も興味津々でした。

日本ではなかなか学ぶことのできないマダガスカル語も紹介していただき、マダガスカルを身近に感じられる機会となりました。

ミサウチョウー!(ありがとう!)

マダガスカルの歴史について学びました。
元気にマダガスカル語であいさつをしました😊

7月(令和6年7月27日(土)開催)

講師:ズィン メイ ティ

出身:ミャンマー

昨年の10月に、留学生として広島へ来られたメイさん。

ミャンマーの観光地についてはもちろん、ミャンマーの人たちがどのような日常生活を送っているのかを知ることができました。

ミャンマーには8民族がそれぞれの集落で暮らしており、国名である”ミャンマー”も実はその民族の一つだそうです。それぞれの民族が話す言葉は全く違い、ミャンマー語が公用語というわけではないということに皆さん衝撃を受けておられました。違う民族同士がコミュニケーションを取ることは難しいのだそうです。

また、お茶が有名なミャンマーでは、お茶を出した後の葉を発酵させて食べるのだと教えていただきました。実際にそのお茶の葉を使ったラファッという料理を持ってきてくれたメイさん。「お酒によく合いそう」という感想から、ミャンマービールは日本人にとても人気であることなども知ることができました!

ミャンマーの人たちはとても温かいのだそう
ラファッの試食
家族を大切にするミャンマーの人たち

 

6月(令和6年6月30日(日)開催)

講師:デーヴィカー・ウィクラマシンハさん

出身:スリランカ

デーヴィカーさんは、スリランカで高校教師として働き、現在は広島の大学に在籍していらっしゃいます。

彼女が日本へ来た理由や、日本人から見たスリランカ、スリランカ人から見た日本、スリランカの教育事情まで、独自視点でのお話は非常に興味深かったです。

スリランカでは主に3言語(シンハラ語、タミール語、英語)が話されており、時には1つのニュースを順番に3言語で読まれることもあるということに、皆さんとても驚かれていました。

また、この度はスリランカで起こった内戦についてもお話をされ、バスに乗って移動をするだけでも命がけだったと当時の様子を振り返るデーヴィカーさん。現在は治安や経済が安定してきていると話され、もう2度とこのようなことが起こって欲しくないと願っておられました。

日本に来て驚いたことを話されるデーヴィカーさん。
スリランカで一番人気のスポーツはクリケットだそうです!

 

5月(令和6年5月26日(日)開催)

講師:アザム・イムディ・イハメドルさん

出身:バングラデシュ

アザムさんは、⺟国の⼤学で⽇本語や⽇本⽂化を学んだ後、バングラデシュに進出した⽇本企業や⽇本語学校で働き、現在は広島の大学で教育学を研究していらっしゃいます。

バングラデシュではクリケットが国民的スポーツだそうです。日本ではあまり馴染みのないクリケットですが、国内には大きいスタジアムがあったり、テレビで家族みんなと観戦したりするそうです。サポーターの応援がとても熱いところは、広島のカープファンと通ずるものがある、と教えてくれました。

趣味が旅行、温泉、カラオケというアザムさん。広島での生活を満喫しているアザムさんの姿に何だか微笑ましい気持ちになれた、5月のHave a Chat!でした。

参加者にバングラデシュのボードゲームを紹介するアザムさん
最後はアザムさんの大好きな歌を参加者全員で歌いました♪

 

 

 

4月(令和6年4月24日(水)開催)

講師:孫 鋭(そん えい)さん

出身:中国

孫さんは、中国遼寧省ご出身です。岡山県で日本語を勉強された後、現在は広島の大学に通っておられます。

広島の大学へ入学した理由の一つは、なんと「お好み焼き」!来日当初、岡山県にあるお好み焼き屋さんでアルバイトをしていたことがきっかけだそうです。

そんな食べることが大好きな孫さんが日本に来て困ったことの一つが、「朝食」。なんでも遼寧省では、早朝から多くの市場が開かれ、安く様々な種類の朝食が食べられるそうで、出勤や通学の途中で朝食を済ませる人も多いということです。

冬は-30度になることもあるなど、気候の違いに参加者のみなさんもとても驚かれていました。

一時帰国した際の話を嬉しそうにする孫さん
参加者とのやり取りも大変盛り上がりました。

3月(令和6年3月16日(土)開催)

講師:グエン・ティ・ミィ・ハインさん

出身:ベトナム

ハインさんはベトナム出身で、日本語学校で学んだ後、広島に2021年に開学した叡啓大学に入学しました。叡啓大学は留学生の在籍率が高い大学です。また、ハインさんは昨年は広島から台湾に留学するなど、グローバルに学んでいます。

ベトナムは南北に長い国で、北部、中部、南部で文化や言語がとても違います。以前、Have a Chat!では同じベトナム人のシアンさんに出身の北部の話をしてもらったことから、今回、ハインさんは中部の紹介をしてくれました。

中部で特に有名なのは、フランスによる占領以前、ベトナム最後の王朝(グエン朝)の都がおかれたことです。中部「フエ」という街が、日本で言えば京都のように歴史的に重要な意味がある街です。

ハインさんは、そこで食べられていた宮廷料理に注目し、私たちに紹介してくれました。「熊の手」とか「クジャクの肉」とか、日本ではとても手に入りづらい食材の数々に、参加者はくぎ付けになっていました。

 

日本企業の進出も多いベトナム。駐在経験者の参加者も複数名おられました。
豪華絢爛な数々の宮廷料理!

2月(令和6年2月18日(日)開催)

講師:ベン・エチクソンさん

出身:ベルギー

ベンさんは、ベルギー・ブリュッセル出身の学生さんです。複雑な歴史的背景や、ベルギーの食・お酒・芸術など、様々な文化について紹介してくれました。

参加者の方からは、「政治家は何語を話すんですか?」「サッカーチーム内では、何語が話されているんですか?」など、地域によって言語が違う点について、質問がたくさん出ました。

ベルギーの成り立ちについて、わかりやすく教えてくれました。
ベンさんのお気に入りの曲も紹介してくれました♪

 

 

 

1月(令和6年1月28日(土)開催)

講師:デーヴィーカさん

出身:スリランカ

1月の講師は、スリランカ出身のデーヴィカーさん。スリランカでは、高校教師として日本語を教えておられます。スリランカの学校の様子や、先生の仕事着は女性の場合サリーであることなど教えていただきました。実際に見せてもらったサリーは5mと長く、それを自分で巻き付けて着るということにみなさん驚かれていました。

またスリランカからご家族が来られており、手土産のクッキーや紅茶を嗜みながら一緒に交流を深めました。

スリランカカレーについて話すデーヴィカーさん
実のお姉様と一緒に、サリーを広げて見せてくれました。

 

 

 

12月(令和5年12月16日(土)開催)

講師:フィンク・ネターニャさん

出身:アメリカ

12月の講師は、アメリカ出身のネターニャさん。地元のカリフォルニアのことや、「カラオケ」や「空手」など日本語がそのまま英語になった言葉について、紹介してくれました。

今回はクリスマスシーズンだったため、質問コーナーでは参加者の皆さんから、クリスマスに関する質問がたくさん出ました。「Candy Cane(=キャンディケイン/取っ手が曲がった杖のような形のキャンディーのこと。赤と白のストライプ模様のものがよく知られています。)」や七面鳥など、アメリカのクリスマス文化についても知ることができました。

カリフォルニアの景色を紹介するネターニャさん
オンラインも、多くの方にご参加いただきました

 

 

 

11月(令和5年11月12日(日)開催)

講師:シアン(ドアン・ティ・チャン・ヌゥン)さん

出身:ベトナム

ベトナム出身のシアンさんは、ベトナムの民族衣装「アオザイ」を着て登場し、母国のことや日本に来た経緯、また「シアン」という名前の秘密についても教えてくれました。

現在、広島市内の大学に通っているシアンさん。ベトナムでの学校生活や食べ物など、シアンさん等身大の目線での紹介は、参加者の皆さんから「わかりやすかった!」と、とても好評でした♪

質問コーナーはとても盛り上がりました
「アオザイ」を着て説明するシアンさん

 

 

 

10月(令和5年10月28日(土)開催)

講師:アザム・イムディ・イハメドルさん

出身:バングラデシュ

10月の講師 アザムさんはバングラデシュの楽器やおもちゃを見せながら、説明してくれました。

また、こんな一幕も…

 アザムさん「バングラデシュの通貨はタカと言いますが、紙幣に描かれた人は、何タカ札でも同じなんです」

 参加者「それでは、間違えて違うお札を払ってしまう人がいるんじゃないですか?」

 アザムさん「はい。色が近いお札は間違えちゃうんですね~。結構損することもあります。」

 参加者「え~、そうなの~!?」

アザムさんの面白トークで、とても盛り上がりました。

バングラデシュについて説明するアザムさん
バングラデシュの楽器やおもちゃを紹介してもらいました。

 

 

 

9月(令和5年9月27日(水)開催)

講師:楊 蘭銘(よう らんめい)さん

出身:中国

9月に開催した「Have a chat!」の講師は、日本に来て10年目になる中国人の楊(よう)さんでした。

実家の家族構成や、中国の歴史を背景にした家族史、河南省の食とお酒の文化などについて紹介してくれました。日本とは違う文化や習慣に、参加者からは「へぇ~!」という驚きの声が上がりました。

また、日本では見かけることが珍しい白酒(ばいちゅう)を持ってきてくれた楊さん。参加者みんなで白酒の独特の香りを楽しみました。

スライドで説明をする楊さん
白酒を紹介する楊さん

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