「やさしい日本語」で学びあう広島の暮らし連続講座を実施しました!
令和5年2月12日(日)から3週連続で、「やさしい日本語」講座を実施しました。
「やさしい日本語」は、日本語を母語としない人でも理解しやすいよう、平易に短く言い換えられた日本語です。阪神淡路大震災で外国人が情報弱者になった事態を受けて考案されましたが、子どもや障がいを持つ人にも伝わりやすいユニバーサルデザインの言葉です。在日外国人の方にとって、英語等の外国語と「やさしい日本語」とでは、「やさしい日本語」の方が言われたことを理解しやすいというデータもあります。
第1回目(2/12)は日本人の参加者に対して、ひろしま国際センター日本語常勤講師の犬飼康弘氏から概要を説明していただき、災害時のお知らせや、学校からのお便りなどを「やさしい日本語」に変換してみるなどのアクティビティをしました。
例えば下記の文章は、
「大雨洪水警報が発令されているため、本日は臨時休校とします。」
⇩
「雨がたくさん降っています。大雨洪水警報が出ています。危ないです。だから、今日は学校を休みにします。」
という風に言い換えることができます。
言い換える情報、残す情報などを考えながら行う「やさしい日本語」への変換は、簡単そうで意外と難しいですが、
参加者は、講座を通してその重要性や有効性を実感することができたようです。
第2回目(2/19)、第3回目(2/26)は高陽公民館で、外国人市民も交えて「やさしい日本語」でのコミュニケーションを実践しました。テーマは地域の生活ルール(ゴミ分別)と防災です。
2月26日の講師は広島大学准教授の小口悠紀子氏で、カードゲーム、グループごとにLEGOやKAPLA(板状の積み木)などを用いて、災害時に使われる言葉を確認したり、避難所を作ってみたりしました。普段の生活や安全に根ざしたテーマについてたくさん意見を交わす機会となり、「やさしい日本語」の使い方だけでなく、外国人市民それぞれのバックグラウンドや災害に対する恐怖心などを日本人市民が知る時間となったようです。
コツをつかむことができれば、相手の母語にかかわらず使える「やさしい日本語」。
次年度も開催予定なので、ぜひご参加ください♪